政治に翻弄される姿が切実、さすがC・ノーラン!時間軸の魔術師
3時間10分と長いが飽きさせない。3つの時間軸をモザイク状にはめ込んではいるもののカラーとモノクロだったり、ファッションだったりでどの時間軸の話なのかは理解できる。しかし予習↓は必要か。
政治に翻弄される姿が切実、さすがC・ノーラン!時間軸の魔術師
3時間10分と長いが飽きさせない。3つの時間軸をモザイク状にはめ込んではいるもののカラーとモノクロだったり、ファッションだったりでどの時間軸の話なのかは理解できる。しかし予習↓は必要か。
難解で、「わかった」という爽快感がイマイチ乏しい
「メメント」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督。彼の最新作「オッペンハイマー」を観る前に「テネット」をみることに。一回さらっと見ただけではかなり難解。
一度見て、あたりをつけて、さらにネタバレ解説を読む。読んでもなおよくわからない・・・
2回目見終わったが・・・↑のネタバレ解説で大きな流れはつかめたものの・・・そこまで複雑化する必然性がよくわからない。時間を順行したり逆行したりするということを映像化したくてのストーリー展開?なのかな。ポイントはタイムトラベルするのではなく巡行するか逆行するかしかないことを認識すること。あとは、その巡行と逆行の入れ替わりポイントを認識すること。
ラテン語の回文「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS(農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする)」というのが欧米圏では常識?なのか。この回文を構成する単語がすべて登場する。
すごく考えて作ってはあると思うが、そこまで面白いかはまた別問題。
『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』新春公開!
32年ぶりに映画館で上映されるらしい・・・!32年、そんなに前だったのか。タランティーノの映画が一世を風靡して、連続して見ていた頃がある。単純に引き算をすれば35歳くらいのころだったのか。
Amazon Primeにまだ残っていたのであわてて見なおす。「ノーカントリー」のドライな冷静な残虐さとはちがった、冷静になれない、いわゆるインテリジェンスが少し足りなりレベルの悪党たちが演じるドタバタ・バイオレンス。(Amazon Prime・キネ旬1993年外国映画6位)
原作本とはぜんぜん違う世界観
原作本↓を読んでいたので「何だか暗い話だろうな・・・」と思っていたら映画はかなり抒情的に描かれており、例えばソローの「森の生活」や昔はやったテレビシリーズ「燃えよ カンフー」で描かれた生き方、つまりぬくぬくとした定住生活から意図的に離れて自然の中で孤独と向き合う生き方、を礼賛するような映像であり、それはそれであり。そう考えると、少しだけだが憧れる気持ちもある。(Amazon Prime・キネ旬2021年外国映画1位)
後味は良くない
親友の死への復讐譚。コロナ禍+MeTooを反映するような、肌寒い復讐譚。ハリウッドは映画作りにくい状況は続いているのか?虐げられた人々や、虐げられた女性を描くものしか認められない時代なのかな・・・・アカデミー賞脚本賞だというが、どうもしっくりこない。(Amazon Prime・キネ旬2021年外国映画3位)
空気銃で・・・
旅の途中、iPadで観た。それでちょうどよいくらい。劇場や居間の大画面テレビでは、かなり暗い気分になってしまったかも。それくらい、ドライで怖い。関わった人間を容赦なく牛の屠殺につかう大型の空気銃で殺していく追跡者、追跡者に追われる男、追跡者を追う追跡者の追跡者、保安官。
コーマック・マッカーシーの原作をFARGOのコーエン兄弟が映像化。原作、監督、俳優、三者三様のドライ加減。おそれいった。(Amazon Prime・キネ旬2008年外国映画1位)