「憎悪は催眠で覚醒する」
1997。かなり昔にみて面白かった記憶だけあったが、テレビでやっていたので録画して再視聴。
全編に流れる不穏な空気。役所広司の刑事と催眠術で殺人を犯させる萩原聖人。精神科医が3人、犯人(萩原聖人)、警察医(うじきつよし)、妻の主治医(超肥満)。途中からどこまでがリアルでどこからが心象風景なのかはっきりしなくなるが、それもまた味わい。ネットで「CURE ネタバレ」で検索してもさまざまな解釈があり、一筋縄ではいかないようだ。
キャッチコピーである「憎悪は催眠で覚醒する」をキーに解釈すると、「潜在意識にある『こいつ死ねばいいのに』という思いが催眠術をかけられることで表出して殺人が実行される」という設定で、「人は潜在意識においてこうして他人を憎んでいる」こと?(TV録画・1998キネ旬日本映画第5位)