Fontana's Cinema Paradiso

この映画、みたことあるはずなのに、おぼえていない・・・そんな自分のメモランダム

TAR/ター(2022)

ケイト・ブランシェットの演技に魅せられる

天才音楽家・指揮者のリディア・ターをケイト・ブランシェットがよどみなく熱演。見ごたえある。しかし、天才ゆえの傲慢さ、凡人への配慮の無さが敵を作り、人事権の濫用もあって次第に破滅への道を歩む。一方で、レズビアンとしてのハラスメントもしっかり描かれており、リディアのエゴイストぶりも半端ない。

非天才の群れの中で天才が生きていくことのむずかしさ、というか非天才の心理も読めてコントロールできてこそ真の天才なのかもね。

まるでリディア・ターが実在して、記録映画なのかと思えるほどの、ケイト・ブランシェットの熱演に最後まで飽きることなく見入ってしまう。最後、フィリピンかどこかで「モンスター・ハンター」の指揮をするところの解釈は?(Amazon Prime・2023キネ旬外国映画第1位)