Fontana's Cinema Paradiso

この映画、みたことあるはずなのに、おぼえていない・・・そんな自分のメモランダム

別れる決心(2023)

で、結局?となってしまう。その性急さがよくないのはわかっているが・・・

別れる決心

別れる決心

  • パク・ヘイル
Amazon

(ネタバレ)中国から逃れてプサンに来た女ソン。ソンの夫殺しの完全犯罪を見抜きそうになりながらソンに好意をもったためにあいまいに自殺として処理した刑事ヘジュン。しかし、すべての証拠を処分した後になってソンが殺したことに気づくヘジュン。ソンへの好意と刑事としての矜持の板挟みからヘジュンはソンから離れていく。

ソンはヘジュンに再会するために、悪徳投資コンサルタントの妻となりその夫がヘジュンの新しい管轄地で投資家に殺されるように仕組む。ヘジュンはソンの夫の死をヘジュンが直接手をくだしたものとして捜査するが・・・といったあたりから、何が言いたいのかよくわからない映画になってしまう。ソンが最後に自殺するのはなぜ?

サスペンスかと思えば、メロドラマ。メロドラマと思えばサスペンス、振り回されて結局なんだったのか?その「なんだったのか感」を楽しむ映画なのかも。

プサンやイポ(架空の原発のある海辺の町)の風景が美しい。(Amazon Prime・2023キネ旬外国映画第7位)

 

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン (2023)

長すぎる・・・劇場だったら死ぬ

3時間26分。とにかく長い、展開が少ない。ディカプリオ演じる主人公の性格も???悪役のロバート・デ・ニーロも魅力がない。それで延々と3時間半。エンディングの後日談も文章だけでいいだろうに、なぜ寸劇?

スコセッシの「サイレンス・沈黙」(2016)は159分でいい映画だった。あれから7年、80歳か・・・。

わかったのは、第一次世界大戦の後になっても先住民や黒人に対するこんな無茶苦茶があったんだな、さすがUSA! というところか。

Amazon Primeを一番いい映像で見られるということでAppleTV(機器)を導入したときついてきた3か月無料期間なので・・・(AppleTV+・2023キネ旬外国映画第2位)

哀れなるものたち Poor Things(2024)

そこまで絶賛するほどかは疑問・・・

アカデミー賞11部門ノミネートということで評判にはなっているものの、オフィシャル・トレーラーなど見ても「何だかどんな映画なのかよくわからない」という印象ですね。いくつかYouTubeをみて予習はしていきました。↓

悪くはないし、エマ・ストーンの「そこまでやるか(R-18)の体当たり演技も魅力的でしたが、MeToo以来のフェミニズム映画の流れの中にあるのかな・・・。そういう文脈で評価が高いのか、なんていう批判的なコメントを言いづらい空気。でも、やっぱり5つ☆とまではいかないな、と昭和男は思うのですが。

カップルでみると微妙な空気になりそう。「Poor Things 哀れなるものたち」もっと優しく訳せば綿矢りさの小説ではないが「かわいそうだね」くらいの意味か。旧来の男性主導の「性」に捉われた男たちのことかも。原作と訳本が「Poor Things 哀れなるものたち」となっているので動かせなかったものと推測。(OSシネマ ミント神戸

運命じゃない人(2005)

一瞬も飽きさせない

これは・・・造りがいい。90分でこれだけ楽しませてくれ、後味も爽やか。探偵や暴力団が出てくるのに暴力シーンゼロ。時間倒叙と視点変更の展開は文章ではとても表現できないだろうから、まさに映像作品だからこそできる表現。映画の面白さ!世界を多視点でみるとこんな感じだろうか。

「この映画を撮った監督の他の作品が見たい」そう思わせてくれる。(Amazon Prime・2005キネ旬日本映画第5位)

https://community.discas.net/announcements/gel5pqnouohobxq8

顔(2000)

事実には負けるが、映画としては成功

福田和子事件を翻案したと言われているが、福田和子の実話の方が何十倍も興味深い。まさに事実は小説より奇なり。

とはいえ、この映画は主人公の藤山直美の演技がすばらしくてハマってしまう。佐藤浩市・豊悦・勘九郎岸部一徳といった名優たちがダメダメな男として主人公にからみながら堕ちていき、次第に主人公のほうが人間性が高まってくるように見える。(TV録画・2000キネ旬日本映画第1位)

CURE キュア(1998)

「憎悪は催眠で覚醒する」

1997。かなり昔にみて面白かった記憶だけあったが、テレビでやっていたので録画して再視聴。

全編に流れる不穏な空気。役所広司の刑事と催眠術で殺人を犯させる萩原聖人精神科医が3人、犯人(萩原聖人)、警察医(うじきつよし)、妻の主治医(超肥満)。途中からどこまでがリアルでどこからが心象風景なのかはっきりしなくなるが、それもまた味わい。ネットで「CURE ネタバレ」で検索してもさまざまな解釈があり、一筋縄ではいかないようだ。

キャッチコピーである「憎悪は催眠で覚醒する」をキーに解釈すると、「潜在意識にある『こいつ死ねばいいのに』という思いが催眠術をかけられることで表出して殺人が実行される」という設定で、「人は潜在意識においてこうして他人を憎んでいる」こと?(TV録画・1998キネ旬日本映画第5位)

ゴジラ-1.0 Godzilla Minus One(2023)

日本のVFXのパワー炸裂

しかし浜辺美波ちゃんは子供時代から順調に美人のまま大人になっている。沢口靖子さんを彷彿とさせますね。沢口さんもゴジラ映画でゴジラの細胞が体内にはいってビオランテになったことを考えると、今回のエンディングで首筋にゴジラ模様がでていたということは同じパターンの続編?(osシネマミント神戸