Fontana's Cinema Paradiso

この映画、みたことあるはずなのに、おぼえていない・・・そんな自分のメモランダム

タイタニック(1997)

30年たってもアメリカ映画らしい見ごたえ

タイタニック

タイタニック

  • Leonardo DiCaprio
Amazon

当時、一世を風靡した「タイタニック」・・観ていませんでした・・のでAmazon Primeに入ったので観ることに。冒頭が現代の沈没船タイタニックを見に行く新海ツアーだった時点で驚く、なぜなら同様のツアーで遭難-死者が出たのがつい最近だから。

これを踏まえてみると、冒頭のシーンはかなりリアル。そして3時間を一気に見る。なかなかの構成でまったく飽きさせない。さらに古い話になるけど「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)を包含しつつラブ・ストーリーも踏まえつつ、さらには今なお元気な生存女性の回顧という枠組みまで加えて、すべてが最後は美しく完結する。エンディングのセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」まで一気にどうぞ。(Amazon Prime・1998キネ旬外国映画第4位)

ミスムーンライト(2021)

Amazon Primeでインディーズ映画

映像研ービデオ撮影を部活にしている女子高生や、グラビアアイドルや地下アイドル・その霊など、大人数で新発田市新潟県)のPRビデオを作るというストーリー。女子高生が撮影する姿を撮影する姿を撮影してできた映画、という作り。

当然、突っ込みどころは満載だけど固いことを考えず、インディーズっぽさを満喫。これを観たあとレコメンドされてみるとたくさんのインディーズ作品がAmazon Primeにあるんだなと気づく。かっちり完成した商業映画とはまたちがった空気が楽しい。

隣人X 疑惑の彼女(2023)

ラノベを映画化したらライト・ムービー?

2023年12月劇場公開で3カ月後にはAmazon Primeって・・・そこも製作費回収で組み込まれているのね。かなりツッコミどころ満載・・ツッコまないけど。

いっそ、展開上は異星人Xらしいとされた父親と笹(林遣都)と台湾娘以外の全員が本当はXだったくらいの話にしてほしい。上野樹里に似てるけど、落ち着きがあって、芝居はイマイチな感じの女優は誰?と思っていたら上野樹里だった。大河の主役を演じた頃もあったよね。歳月・・(Amzon Prime)

ある男(2022)

アイデンティティ・・

「負のアイデンティティから逃れるために戸籍を交換して生きて死ぬ」ひとりの男を軸に、その男の過去を追いながら自分自身のアイデンティティがずれていく弁護士。原作と少し違って解釈を観る側にゆだねたラストシーン。それなりに考えさせられるいい映画。自分がいま生きているアイデンティティはホンモノ?

舞台の半分は宮崎。(Amazon Prime 2022キネ旬日本映画2位)

原作↓を超えているかも

TAR/ター(2022)

ケイト・ブランシェットの演技に魅せられる

天才音楽家・指揮者のリディア・ターをケイト・ブランシェットがよどみなく熱演。見ごたえある。しかし、天才ゆえの傲慢さ、凡人への配慮の無さが敵を作り、人事権の濫用もあって次第に破滅への道を歩む。一方で、レズビアンとしてのハラスメントもしっかり描かれており、リディアのエゴイストぶりも半端ない。

非天才の群れの中で天才が生きていくことのむずかしさ、というか非天才の心理も読めてコントロールできてこそ真の天才なのかもね。

まるでリディア・ターが実在して、記録映画なのかと思えるほどの、ケイト・ブランシェットの熱演に最後まで飽きることなく見入ってしまう。最後、フィリピンかどこかで「モンスター・ハンター」の指揮をするところの解釈は?(Amazon Prime・2023キネ旬外国映画第1位)

ケイコ 目を澄ませて(2022)

岸井ゆきの のPerfect Days

聴覚障害がありながらプロボクサーを続けた実在の女性をモデルに、岸井ゆきのが仕事(ホテル清掃)とトレーニングと試合の日々を泥臭く演じる。仕事のほかに魂を燃やすものがあるところはPerfect Daysとは異なるが、日々を懸命に生きることに生の充実があるというメッセージは同じようにしっかり感じられる。ノックアウトをくらった相手のボクサーもまた同じ人生をがんばっているのに気づき、そこから逃げないよ!というラストも良い。

岸井ゆきのは秦野の出身らしい。意志的な目鼻立ちで力感あふれる演技。(Amazon Prime・2022キネ旬日本映画第1位)